甘いアディダス

 今日、ボーとしながら満員電車にゆられていたら、ふと甘いゴムの匂いが鼻をかすめた。
小学生の頃、ホームランバーというアイスの包み紙を3枚送って、懸賞にあたったアディダスのスニーカーの匂いだ。
まさか当たるとは思っていなかったし、すっかり忘れていたので自分宛に小包が届いた時は不思議な感じがした。
それからしばらくあちこちに送ってみたが、二度と当たることはなかった。
 小学校の卒業アルバムの中に、くりくり坊主で得意気にアディダスのスニーカーを履いている俺がいる。
なんか好奇心いっぱいの顔をしている。
いい顔だ。
今、そんな顔をする時あるのかなーと考えさせられた。
 よく、辛いことが重なると辛く感じなくなるというが、免疫ができたのではなく鈍感になってるだけかもしれない。いや、免疫ができて純粋でなくなっただけかもしれない。
アディダスのせいでそんな事を考えてしまった。
 これからは純粋になったつもりで、些細な事に喜びを感じてみよう。

2004/12/04 01:54:06

甘いアディダス

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20052004

Words by 相澤一成

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